時々仕事してると「誰の為の医療だったり、看護だったり」そういうのがわからなくなるときがある。
今朝もそういうのに遭遇(溜息
飲酒後に転んで右腕を骨折したAさん、骨折部位をシーネで固定してたけれど どうしても肘関節のあたりが痒くてたまらない様子。
確かに皮膚が接触してるところは 汗かくし、固定してる間にシーネ自体があわなくて皮膚のトラブル起こすひともいる。
Aさんも皮膚が弱くて、丁度肘を曲げたところに 発赤を認めてて・・・みてるこっちも痒いかんじ。
痒み止めの軟膏を塗って症状は落ち着いたけれど、固定してる事自体がつらいみたいで、自分でシーネをはずしてしまうほど。
シーネがないと、きちんと骨折したところが正しい位置で固定されないので困るんだけど、自分なりに考えてテーブルの上に腕を固定してシーネの代わりになるように工夫してたみたいだけど
それをみた先輩ナースは一言
「どうして そんなことするのっ! ちゃんと固定してないと 私が先生から怒られるじゃないのっ!!」
・・・汗 ぇ? なんですとぅ?
本来なら、痛くないかとか 症状をチェックしながら どうしてそういう事をしたかを尋ねるのが先だと思うけどね。
廊下を歩きながら聞こえた声に思わず立ち止まってしまったけれど。
自分がDr. に何か言われるから・・・そんな理由で患者さん側に押し付ける行為って正しい医療なのかな?って考えてしまった。
中には自分勝手に色々医療サイドに求める患者さんもいるけれど、思い込みがあったり 自分の病気にしっかり向き合おうとする姿勢が そんな形であらわれてることもあるんだし。
一概に「理解力のない患者」扱いや「身勝手なことする人」なんて決め付けるのって間違ってるんじゃないかな?って 思ってしまう。